VANPAIA
あたしは今公園のベンチに
座ってユーリウスを待っている。
ユーリウスと落ち合うために
この公園で6時に待ち合わせだからだ。
あたしはなぜか1時間も早くから
この公園に来てしまっていた。
ちょっと早すぎたかしら。
まだ暗くなってもいないし・・
きっとユーリウスもまだまだこないわよね
あたしはスカートを調えながら
ベンチに立ったり座ったりを繰り返す。
一旦家へ帰ってからパパとママに
夕食を食べにいってくるといって
出てきた。ママには男の子だって
教えてあげた。そしたらなんだか嫌に
一人で盛り上がってたっけ・・・。
おまけにあたしの服まで
勝手に選ぶし・・・。
あたしの今の格好は
いつもは着ないような
あわいピンクで袖はなくて
すそにはレースがついた
ワンピース。
いつも着ない服だけに
着慣れない。そわそわしてしまう。
そのうえママが
勝手にあたしの髪まで巻いてしまった。
ママの勢いと剣幕にあたしが断れるわけも無く
おとなしくされるがままって
感じだったんだけどね・・・・。
あたしの髪は肩より下にあるから
十分にまける。
今日はなんだか
自分じゃないみたいで
ホントに落ち着かない。
ママに「止めて!!更に気持ち悪くなっちゃう!」
って叫んだにも関わらず
ママはけろっとして
「気持ちあるいなんて何言ってるの?」
そこであたしをじろじろ見てから
「どこからどう見てもあなたは
あたしの子よ!!!パーフェクト!
すごく綺麗。肌がちょっと白すぎるけど
あわいピンクのワンピースには
すごく合ってるわね。うん。上出来よ。」
「ありえないわママ。あたしは
ママみたいに綺麗でもパパみたいに
性格が明るくもないもの。きっと
彼にもうんざりされるわ。」
あたしが苦しげにうめくと
ママは悲しそうにあたしに
つぶやいた。
「あなたが自分のことをどうして
そんなふうに思うようになったのか
わからないけれどあなたは
この町の誰よりも綺麗よ。だから皆
あなたに近づけないの。自分が醜いだなんて
思わないで。悪いのはあなたじゃないのよ。
自分に自信を持ちなさい。
さあもう時間でしょ。彼によろしく
伝えてね。」
座ってユーリウスを待っている。
ユーリウスと落ち合うために
この公園で6時に待ち合わせだからだ。
あたしはなぜか1時間も早くから
この公園に来てしまっていた。
ちょっと早すぎたかしら。
まだ暗くなってもいないし・・
きっとユーリウスもまだまだこないわよね
あたしはスカートを調えながら
ベンチに立ったり座ったりを繰り返す。
一旦家へ帰ってからパパとママに
夕食を食べにいってくるといって
出てきた。ママには男の子だって
教えてあげた。そしたらなんだか嫌に
一人で盛り上がってたっけ・・・。
おまけにあたしの服まで
勝手に選ぶし・・・。
あたしの今の格好は
いつもは着ないような
あわいピンクで袖はなくて
すそにはレースがついた
ワンピース。
いつも着ない服だけに
着慣れない。そわそわしてしまう。
そのうえママが
勝手にあたしの髪まで巻いてしまった。
ママの勢いと剣幕にあたしが断れるわけも無く
おとなしくされるがままって
感じだったんだけどね・・・・。
あたしの髪は肩より下にあるから
十分にまける。
今日はなんだか
自分じゃないみたいで
ホントに落ち着かない。
ママに「止めて!!更に気持ち悪くなっちゃう!」
って叫んだにも関わらず
ママはけろっとして
「気持ちあるいなんて何言ってるの?」
そこであたしをじろじろ見てから
「どこからどう見てもあなたは
あたしの子よ!!!パーフェクト!
すごく綺麗。肌がちょっと白すぎるけど
あわいピンクのワンピースには
すごく合ってるわね。うん。上出来よ。」
「ありえないわママ。あたしは
ママみたいに綺麗でもパパみたいに
性格が明るくもないもの。きっと
彼にもうんざりされるわ。」
あたしが苦しげにうめくと
ママは悲しそうにあたしに
つぶやいた。
「あなたが自分のことをどうして
そんなふうに思うようになったのか
わからないけれどあなたは
この町の誰よりも綺麗よ。だから皆
あなたに近づけないの。自分が醜いだなんて
思わないで。悪いのはあなたじゃないのよ。
自分に自信を持ちなさい。
さあもう時間でしょ。彼によろしく
伝えてね。」