魔女の小さな手の上で
「ずっと一人で、そんな風に誉めて貰ったのは数年前にお母さんに言われたのが最後だったので嬉しくて」
流れる涙を拭いティスカはにこりと微笑む
「誰かと食べる食事はやっぱり美味しいですね」
そう言うティスカは本当に嬉しそうにしてご飯ゆ食べている。
ずっと一人だったのだ、寂しい訳がないよな。
「ここはティスカ以外誰か居ないのか?」
「……はい人は居ません」
「何故こんな森の奥で一人暮らしをしているのか聞いても大丈夫だろうか」
やはり何か訳ありでなければこのような森の奥深くで十代半ばのティスカが一人暮らしするのは考えられない。
「えっと……」
何やら考えているティスカ、やはり踏み込んで聞く立場では無いよな。
「すまない」
「母が決して人と接してはいけないと言ったので」
私が謝ろうとした時ティスカは慌てて説明してくれた。
「ティスカの母親が?何故だ?」
「えっとそれは……………すみませんこれはアスターさんにはちょっと」
申し訳ないと言う感じのティスカ
「そうだな私も深く聞きすぎたな、すまない」