魔女の小さな手の上で



あれからティスカは少し山菜や木の実を取りに行くと言いシュシュと一緒に出て行ってしまった。


「エバリース国の王城の近くの森と言えば魔獣の森しか思い当たらない」

どうやら私は一般常識、地理や情勢は忘れていないようだ。

「しかし魔獣の森に居る訳が……」


エバリース城を囲うように群生する森『シュリンカの森』通称魔獣の森、森には獰猛な獣が生息しさらに凶悪な魔女が居ると言われている、だからか城下の住民は決して森には入らない、他国との行き来は唯一繋がっている道を通しかないのである。

それにシュリンカの森は中に入り出て来た人は居ないと聞く。




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