魔女の小さな手の上で


「あぁすまないシュシュ」

「ふん」

黒猫元シュシュは私の足元で綺麗に座った

「えっと私まだやることがあるのでゆっくりしててください」

そのまま彼女は部屋の奥に姿を消してしまった。


「アスターお前運が良かったな、ティスカが見つけてなかったら今頃鳥の餌になってたぞ」


「まったくだな」

彼女には感謝してもしたりない、命の恩人である。

「早く治して恩返ししてくれよ」

それだけ言いシュシュは丸くなって眠りについてしまった、私はせっかく頂いたリゾットを食べる事にした。


リゾットはとても苦かった。


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