アラフォーだって、結婚したい! ~だって、女だもん~
「おや、矢口さん、いずこへ?」


席を立とうとした、私に笹岡専務が声をかけた。


「ちょっと化粧室に行ってまいります」

「「行ってらっしゃい」」


W専務が、にこやかな顔をして、手を振ってくれた。


ハモるな!


手を振るなっ!


「アハハ……。」


青ざめた顔で、引き攣り笑いしながら、ふすまを閉めた。


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