アラフォーだって、結婚したい! ~だって、女だもん~
「おいひぃ」


宮田さんの作ったパエリアを一口食べると、自然と顔の筋肉が緩む。


だって、だってホントに美味しいんだもん。


私には絶対無理!


「あの…宮田さん。一ついいですか?」

スプーンを置いて、宮田さんが私を見た。


「何でしょう?」


「えと…。
ホントに私が彼女でいいんですか?
私…宮田さんみたいに料理が上手じゃないんです。
ホントだったら、私が作って宮田さんにご馳走しなくては、いけないのに……。料理は、女性の役割なのに、いまいち間抜けな味しか出せなくて……。」


そんな私に宮田さんは「別に、いいんじゃないんですか?
料理が苦手でも。
矢口さんに、ご飯作って欲しくて告白した訳じゃないんですから……。
僕は、そんな矢口さんも好きです。」


また、日だまりの様なほんわりとした笑顔を見せてくれた。

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