アラフォーだって、結婚したい! ~だって、女だもん~
「紗枝、そろそろ搭乗時間だろ?」


「そうだね…。
じゃあ、美々ちゃん渡辺君、体に気をつけてね?仲良くね?」


「紗枝さんもね?」

「有難う。」


「彰吾……毎日、メールするからね?
寂しくなったら……電話するから…。」

「あぁ…。」


「そろそろ…行くね?」


「お兄ちゃん、キスしなくていいの?
ブチューと激しいやつ?」


だから…美々ちゃん、サラリと言うの止めて?


「お前ら、見るなよ?」


「兄のラブシーン見る趣味ないよ。」


そう言って、渡辺君と二人が仲良く自販機の方へ歩き出した。


「紗枝…。」


この温もりを忘れない様に何度も何度もキスをした。


こんな道を選んだ私達……。


この選択が間違ってるのか、正解なのか分からない。


でも……。


たった一度きりの人生。


後悔はしたくない。

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