アラフォーだって、結婚したい! ~だって、女だもん~
杉山さんの隣を歩いた。


その時、オッサンが私にぶつかった。


「あっ、すみません。怪我ないですか?」


中年だけど、何か紳士ふうなオッサン。

「いえ…大丈夫です。こちらこそ、すみません。」


お互い謝って別れた。


「大丈夫ですか?
矢口さん。」


杉山さんが、私を覗き込んだ。


「大丈夫です…。」

薄茶色の、綺麗な瞳に吸い込まれる感じになった。



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