年下騎士
住吉 香

高二で16歳。
気さくで面倒見が良い。おまけに綺麗系の美人。らしい。





次の日、俺はまた図書室へ向かった。

本当になんとなく、なんとなく図書室に行ったんだ。



ガチャ



図書室の扉を開いて、いつものように空いている机を探す。


なんで今日も混んでんだ?



俺を見て顔を赤くしながらコソコソとしている女子、

何処かをみながらニヤニヤしている男子、

本をたくさん積んで一生懸命勉強しているやつ、



色んな目的を持った生徒達が机をほとんど使っていた。



そんな中、不自然に空いている机があった。
いや、正確には、一人の女子しか使っていない机があった。



「あ……今日も混んでますね。良かったらここどうぞ。」



彼女…住吉香が俺に向かって話しかけていた。
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