年下騎士
…キーンコーンカーンコーン………



「じゃあ、後ろから答案を回せーー」


ザワザワ…ザワザワ…


気づけばチャイムがなり、周りが騒ぎだした。


「問5のさ…」

「あれなんて書いたー?」

「あ、答え一緒!良かったぁ」

「難しかった………」


答えを確かめあったり、難易度を嘆いたり喜んだり。


まぁ、考査が終われば当たり前のようにある光景だな。



俺はありふれた光景には加わらずにまた外をみた。


……今日も図書室に行こう。



また俺は彼女に会いたいと思った。なんでだろうな…
唯一本心をみてくれるから?最初はそう思っていた。


でも、なんか違う。似てるけど違う気がする…




悶々と考えながらも、俺は図書室に向かう。



――――――――――
そんな日々が流れていき、いよいよ考査最終日の放課後になった。
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