年下騎士
そして……


どんどん好きな気持ちが高まってきた私は、勝手にその子を運命の相手だなんて思い込んだ。


私にはその人しかいなくて、相手にとっても私は運命の相手なんだって勘違いした。


でも、それは私の戯言に過ぎなかった。


バカな私は、勇気を振り絞った…………




「好きです!」


中学生の私は一丁前に体育館裏に呼び出して…告白してしまった。
変な自信がその頃あったのかな…何故かオーケーされると思っていたんだ。


"運命の相手"
そう思ったから。



現実は、
「俺、彼女いるんだ。悪いけど。」



なんで?貴方には既に運命の相手がいたの?私は違うんだ?




それから、私は好きな人を作らなくなった。
……ううん。

自分が"運命の相手"と思ってしまう人が怖かったんだ。


私は単に逃げていた。
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