年下騎士
まず第一段階を終えた私は、無人の廊下を歩いて教室に行った。


――――――


ガヤガヤ…


しばらくすると、教室にもチラホラとクラスメートがやってきた。

「あっ、香!」

「おはよー、千夏!」

席に座りながら髪をもて遊んでいた私は、登校してきた香をみつけた。



「そのあとの海斗君の様子はどう?」

「んー…いたって普通に過ごしているよー」

「良かった!」



なんか落ち込んでたりしたら嫌だもんね。

香は鞄を机にかけて、両手でガッツポーズを私に向けた。



「今日は……返事をするんでしょ?」

「うん。海斗君に想いを伝えるよ。」

「迷いのない答え方で安心した!頑張ってね!」



私もガッツポーズをして、



「ありがとう!頑張るぞー!」


早く放課後になってほしいなぁ…
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