年下騎士
「いやぁ!!!!なんなのよ!あんたたち」

教室に入れられた私は、4~5人の男の子達に囲まれた。

カチャ


鍵まで閉められてしまった…


「栗林千夏。」

「なによ!」


皆の目が………


怖い!!!

でも、ここで怯んだらこの人たちの思い通りになってしまう。


だから、あえて強気に答えた。



「お前、俺らの顔に見覚えないか?」

「は?」



顔?

言われて私は男の子の顔をジーっとみた。



なんか見覚えがあるような…………

あっ!…分かった。



「私に告白してくれた子だね?」


「へぇぇ。あんな酷い答え方しても、俺達の事覚えていたんだ?」


見下したように私をみる男の子…………あの子は確か、佐々木君だ。

しつこかったし。そりゃ覚えてるわ。

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