年下騎士
――――――

クラスメートも先生も、忙しそうに教室から出ていく。


俺一人だけしか教室にいない。


友達に
「一緒に帰ろうぜぇ」

と誘われたが、今日はどうしても教室にいなきゃいけない。


「今日は運命の結果を知る日なんだよ。
だから今日は帰れない。」


そう答えると、友達は「そうか…よくわかんないけど頑張れよー?」

理解してくれる友達……岩波 昌に感謝した。



30分は待った。
けれど、何かがおかしい。


千夏姉が来ない………


「…俺遊ばれたのかな」


結局は俺を弟としてしか見れなかったってことかよ。

千夏姉…信じていたけど、運命は残酷だったんだ。



もう帰ろうとした時、

「あれ?海斗?
千夏はどうしたのよ」

鞄を持った姉貴がいた。


「どうもこうもねぇよ。結局来なかったよ。千夏姉は」

「嘘だぁ!千夏はちゃんと海斗の教室に向かったよ!なんで!」


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