年下騎士
「千夏姉、話してくれてありがとう…
俺は…年下だし、頼りないかもしれないけどさ………
千夏姉を守りたいんだ」


海斗君は抱き締めてる力を少し強くした。

守ってくれる人がいる…なんて嬉しいんだろう…



「海斗君………私で良いのかなぁ…私、あんなに酷いことを…………」

「これから変えていけばいいんだよ。」

「うん…」


安心する背中。
愛しい海斗君。



海斗君は私から離れて、隣に座った。

私………凄いドキドキしてる…



「千夏姉…もし、なんかあったら、俺が守るから。
千夏姉の騎士になるから。」

「騎士かぁ…海斗君似合うね」



小さく笑う私達。

―――――――

「…じゃあ、永久契約しようか」

「永久契約?」


首を傾げる私。

「彼氏&騎士の。
契約破棄はできないけど。」

「うん…私、契約します」
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