年下騎士
すっかりさっきまでの林檎ほっぺたは無くなった香が、玄関と廊下に立っていた私達の間に入ってきた



「えっ?あっ、香。
ゴメンゴメン」

「……」



私は香の存在を一瞬忘れてた…ごめんね、香。

海斗は無言を保ったまま、リビングへと戻っていった。



「ねぇねぇ、香ー私、なんかしたかな?」

「千夏、とりあえず玄関で話すのもなんだし、私の部屋に行こっか」


香は、何か分かってそうに腕を組みながら頷いて、


「ほら、あがって」


香の部屋へと向かった。


ガチャ


「わぁ…香の部屋凄いねぇ」


ドアを開けたその先、黒とピンクで統一された世界が広がっていた
まさに小悪魔的な部屋だわ(笑)香はセンスが良くて良いなー


またまた香の持つ才能に感心しちゃった


「ふふっありがとー
まぁ、とりあえず、座って?」

「うん」


部屋の真ん中にある3つあるクッションのうち、ピンクのクッションに座った
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