年下騎士
「んっ……はぁ…んっんっ…………」



激しいけど、優しいキス。


そっと唇を離した。
すると、海斗君が耳元で呟いた。


「もうさっきのキスは上書き済み……」



海斗君の息が耳にかかって、


ビクッ


「クスッ……千夏姉、耳弱いんだ?」

「みっ…耳元でしゃべら…っないで…んっ」


甘くて少し低く透き通る声。
私の顔にかかる茶色の髪。


全てが私をドキドキさせる…………


――――――――

海斗君が手を引いてベッドに座らせくれた。


「千夏……これからは海斗って呼んで?」



『千夏』
確かに呼ばれた……
嬉しい…


「海斗…海斗…」

「なんだ?」

「呼んだだけ♪」



思わず笑みがこぼれる
このやり取りが嬉しい…


「千夏、どんな時でも、守るから。」

「ありがとう…私の騎士様…」
< 50 / 123 >

この作品をシェア

pagetop