年下騎士
手を取り合った私達は、
永久契約を結んだ。



私の左手の甲にキスをした海斗は、本物の騎士みたいだった。




「ていうか、千夏の格好がエロくてヤバい…」

「!!」



私の格好は、海斗のシャツと下着。

思わず体を隠したけど、



「いやもう、さっきから見ちゃってるし…」

海斗が笑いながら言った。
えくぼが可愛い…



「その格好じゃ帰れないな…」

確かに。
こんなんじゃ帰れない…………



なにか考えついた海斗は、
「ちょっとまってて」
といって、保健室を出ていった。



代わりに香が入ってくる。


「うまくいったようね!」

「うん!ありがとう…香。」


手を合わせて喜んでくれた香。
途端に香はニヤニヤする。


「で?海斗は何て言ったのぉ?」

「守りたいって言ってくれた…」

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