年下騎士
それを聞くと、香は吹き出した。


「ぷっ……あははっ!!
あいつそんなこと言ったの?
まるで王子か騎士ねー」

「だって、海斗は私の騎士だものー」



私は真剣に答えたけど、香には笑いのツボだったらしい………


「あーはははっ!!!ひぃーウケる!!!!」

おなかをよじらせて笑う。
私はいたって真剣です…香。



ガラッ


「お前らうるさいー」

なにかを持った海斗が耳を塞ぎながら入ってきた。

香は海斗の肩を掴んで、耳元で言った。


「まぁ、頑張んなよ?ナ・イ・ト・サ・マ?」

「姉貴…」


苦笑いしてる海斗。

海斗は私にジャージを渡してきた。


「俺のだけど、これに着替えなよ。
その姿でかえるより良いだろ?」

「ありがとう海斗!」
「おーおー、優しいねぇ」


私は、ジャージに着替えて、三人で帰った。
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