年下騎士
「騎士様ぁ??
へぇ…あの海斗君が……」


私は大真面目に言ったけど、
実は香みたいに大笑いされるかと思ってた…

何故かお姉ちゃんは、腕を組んで頷いていた。

何に頷いてるんだろう…


いまいちよくわかんないけど、お姉ちゃんは続けて話した。




「よしっじゃあ、今度の日曜日に家に呼んできてー」

「海斗をっ?!」

「そう。海斗君を。
一回ちゃんと話しておきたいしぃ?」



お姉ちゃん……

「なんか企んでない?」


いきなり変なことを言い出したお姉ちゃんを覗きこんだ。


「いやぁねー♪そんなんじゃないってー
ああっ、ほらほら、夕食食べよう!!食べにいこう!」


そういったお姉ちゃんは、すくっと立ち上がって階段をおりていった。

「お姉ちゃん…逃げたね…」


さぁ、私も夕食食べにいこうかな
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