年下騎士
―――――――

只今、12:00。


海斗と約束した時間まであと30分。



私、栗林千夏はドタバタしています……



「ぁあー!
お姉ちゃん!私のっ服、おかしくない?!大丈夫!?」


「……大丈夫だって。」


「部屋、もうちょっと掃除した方がいいかなぁっ?!」


「……大丈夫だって。」


「髪どうしよう!?これで良いかな!?」


「……大丈夫だって。」



「にゃぁぁあっ!どうしよ「だぁあ!!!もう!大丈夫だっていってるじゃん!」


「……はい。」



お姉ちゃん、一喝。


約束した時間が近づくほど、慌ててしまう。

だって、なんか変だと嫌われたりするかもじゃん………



「あんたはそのままで良いから。
私の妹よ??可愛くないはずないじゃないっ!」


ここまでハッキリ言えるお姉ちゃんは凄い………
< 69 / 123 >

この作品をシェア

pagetop