年下騎士
――――――――――

こうしてる間にも時間が過ぎていく。
あっという間に約束の時間になってしまった。



来るよね?来ちゃうよねっ?!
緊張する―――!!!


焦げ茶色のパーマがかった髪に、今日はカチューシャを付けた。
最近買った、灰色でラインストーン付きの七分袖パーカーに、
下には薄ピンクで裾にフリルのついたシンプルなワンピースを着た。


壊れそうなくらいドキドキしている気持ちを抑えようと、リビングのソファーに縮こまるけど、
やっぱりまだドキドキする。


お母さんやお姉ちゃんはテレビを観ながら笑っている。



「人の気も知らないで………」

二人に聞こえないように呟いた。





ピンポーン…………



そんな空気の中、インターフォンの音が鳴り響いた。



「来たっ!」
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