年下騎士
お姉ちゃんの一言に、


「!」


心がはね上がった私は息を呑んだ。
うずくまってた体から、顔をガバッとあげて、大好きな人がいるであろう方へ向いた。



お母さんはものすごい速さでテレビを消して、お姉ちゃんはというと…



「………あ!
お姉ちゃんっ!私が出るからっ!待って!」

「ちっ…」



いや、舌打ちすること?

もうドアを開けようとしたお姉ちゃんを呼び止めて、私も急いで玄関に向かった。




鼓動がはやくなる。
私はドアを開けた。



ガチャ…



「海斗!いらっしゃいっ」


愛しい人…海斗が目の前にいた。



「よぅ、千夏。
あ、お邪魔します。」

手をポンポンと私の頭にのせて、はにかんだ海斗に、私の鼓動がもっとはやくなる。



ぅう………反則だよ…海斗…


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