年下騎士
「はい。」


多分、俺がどれだけ成長したかをみるためだろうな。

千夏をちゃんと守ってやれる男……早苗さんが安心して任せられる男になっているのか…


俺の揺るぎない返事に頷いた早苗さんは質問を開始した。



「海斗君、まず、勉学面で成長した点は?」
「小学生の頃は、勉強はあんまりだったんですけど、今は、
学年10位内になりました。」


「そう。じゃあ、次は……
なにか所属してるものは?」

「総合実行委員会に所属しています。」


「先生からの信頼はあると……うん。
じゃあ…………」



その後、また何個かの質問を受けた。
早苗さんは俺の答えに頷きながらも、真剣に考えていた。

俺の気持ちは本気だ。早苗さんに認めてもらえるぐらいに成長したつもりだ。



――――――――――
しばらく考え込んだ早苗さんは、結論を出したようで、俺に告げた。
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