年下騎士
「……海斗のいじわるっ」


涙目になって海斗を見つめると、海斗は顔を赤くした。


「そういうのも、そそられるんだけど…」

「えっ…」

「…良いよ。
千夏…気持ちよくしてあげるから……」




混じりあう汗。


甘い声と吐息。


熱くなる身体。



「くっ……痛くない?千夏…」

「はぁっ…ん……だいじょ…ぶだよ…」



こうして私達は一つになった。



――――――――――――


ん…
なんか違和感が…


「あ…大丈夫?千夏」
「あれ?海斗……私…」



目を開けると、そこには海斗がいた。

裸で抱きしめあっている私達。


状況が分かってきた…


「私…どれくらい寝てた?」

「2時間かな…」

「2時間もっ?!」

「クスッ……千夏は感じやすいんだね…
優しくしたつもりだったのに、すぐだったから」
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