年下騎士

「え？？早い？
今何時？！」


私と海斗の疑問に驚いたお姉ちゃんは、「しまった！」という顔をして、壁掛け時計をみた。


「４時だよ、お姉ちゃん」

「あちゃー…まだ早かったか…」



まだ早かった…て、どういう意味？

ベッドに腰をかけたお姉ちゃん、
ベッドの脇にある椅子に腰かけている海斗、
上半身を起こしてベッドの上にいる私の間に、変な空気が流れた……



「早苗さん、どういう意味です？」


海斗がすぐさまにお姉ちゃんに質問すると、お姉ちゃんは頭を掻いて「あー…」とか「うー…」とか唸っていた。


なんなんだろう…？


「お姉ちゃん？」



今度は私が問いかけると、
お姉ちゃんは両手をあげて「分かった分かった」と言って、語りだした。



「千夏に問題！
今日、私は会社に行ったはずのに、オカシイ所があります。
時間以外で答えなさいー」