不安定幻想曲
ふと視界に見知った顔が入る。
空色と白色
「あっカイ君とソラちゃんだ!カイくーん!!」
前を歩く2人がゆっくりと振り返る。
わかってはいてもドキリとする
顔には出さないものの夏希はやっぱりこの2人は違うと感じた。
かつては伝説だった“白”と伝説に選ばれだ“空色”だ
たまに言い様のない畏れを感じることがある
今では伝説ではなくなり人間になった“白色”だがやはり人間離れした雰囲気がする
いや、“空色”が人間ではなくなったのか
だがそんなことはどちらでもいい
2人は幸せなのだから
ほほえましく感じるほどに