お隣さんのSweetな王子はBlackな王子

細く、艶(ツヤ)っぽい声…

生暖かい息を感じる。

そして唇に柔らかいものが。


私は目をギュッとつむったまま。

これは…あの…あれですか?

唇と唇の…触れ合いで起こる…


…キスっ!?




「何かまだシテ欲しそうな顔してるね。」

また艶っぽい声で…私の耳元で悪魔は囁(ササヤ)く。

私は俯きながらも目を開く…

「…ってい…」

「何?もっかい言えよ」

悪魔は私の顔を覗き込むように聞く…。

そこに私は勢いよく目を見開き、
勢いよく…


「最っ低!!」

と、叫んだ。

「あんた、マジで最低!!勝手に、キスとかしちゃってさ。普通、そんなことする!?しないよっ!!それに、それに…

ファーストキスだったのに…」

と、カミングアウト。

マジで落ち込んできた。

ファーストキスは好きな人としたかった…。


「プッ…」



ん?


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