お隣さんのSweetな王子はBlackな王子
「で…さっきの独り言でこの悪魔とか…聞こえたんだけど、あれは誰のこと?」
「あ、それは白崎あき…」
「ふ~ん。俺は悪魔なんだ♪」
う~ん。
これは…マジで激ヤバじゃないですか?
ちょ、手汗が…ジワリって…
「まぁ、悪魔でもいいかもな…。お前がなんかしたらすぐお仕置きできるし。」
←真顔。
「いや、そんなん嘘だから!!全然、白崎くんは悪魔なんかじゃないから!!」
精一杯に喋り、まくしたてる。
「じゃあ、俺は藍にとってどんな存在な訳?」
あごに手をあて、私の顔をのぞき込んでくる。
真顔からニヤニヤ~って顔に変わった。
「そ、それは…」
なんだろう。
彼女…なんだろうか?
でも無理やり彼女にならされた訳だし、私は…何も言ってない。
一方的にそう言われただけ。
正直、なんで彼女になったのかもわからない。
だから…
「…わかんない。」
「…あのね、私…白崎くんの事…」
ガラッ…
「好きなのか、まだわからないの。」と言う前に保健室の扉が開き、話が中断してしまった。
「いたっ!!」
えっ!?はっ!?誰ですか!?
「明と~黒崎さんっ、先生が呼んでんぞ。」