お隣さんのSweetな王子はBlackな王子
初日の終わり というより帰り道の話

そのあとはフラフラと2人にくっついて歩いて職員室まで行き、やまぐっちゃんに挨拶。

もう体調は大丈夫だというがあまり信じてもらえてないらしく、ずっとうるさく「大丈夫?」とか「無理しないでね!」とか言ってくれる。

実際、さっきから自分の気持ちやらなんやらでゴチャゴチャして、頭の中を整理できないでいる。
生返事しかしてないのだから、やまぐっちゃんが心配するのも無理ない話。

そして、そんな私をフォローしてくれるのは王子な訳で。

お家まで送ってくれるそうで。

有り難いけど、それは当たり前…というか仕方ないというか…。

だって家…隣じゃん。みたいな。

それでも心配するやまぐっちゃんをなんとか振り切り、明日の連絡事項などをきいた。王子がね。

私はすでに用事はないのだが、朝のほんのちょっとの時間しかいることが出来なかった教室に…

行くこともなく名残惜しくも下校することとなった。


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