お隣さんのSweetな王子はBlackな王子

「…ねぇ」

出たっ!!王子スマ~イル。

「俺が、お前の、お世話、してやろうか?」

いちいち単語を強調するような言い方。
&王子スマイル。

きっと拒否権とやらはないのでしょうね。
でもね…

「いや、遠慮させて「遠慮すんな」」

最後まで言わして…。
そして、やはり拒否権なさそうですよね…。
でもね…

「ですから…「却下」」

ま、負けてたまるか!!

「嫌で「だめ」」

貴方、ガキですかっ!?


「「・・・・・・。」」

二人して…無言。

王子スマイル VS 体調微妙なか弱き少女

しばし、にらみ合いのような状態に。


たいへん、気まずい。
笑顔、怖い。


「お…」

もう無理…。

「お願いします…。」


私の負けです。


「そうか。」

ん?今までよりなんか親しみやすい笑顔になった。
王子スマイルじゃないカンジ。

この笑顔は…嫌いじゃない。

「じゃあ、メシ作ってやるから…寝てろ。」


そういって、めちゃくちゃご機嫌な様子で立ち上がり、階段の方へ。

寝てろって…命令形かよ。
仮にも病人っちゃ…病人に…命令形。


まぁ…王子らしいですね。

むしろ王様かな?



メシ…。王子の手作りご飯かぁ。


楽しみだなぁ。


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