お隣さんのSweetな王子はBlackな王子
「…。」
恥ずかしい。それ以外の言葉を思いつかない。
「っふ…」
なっ!!また笑ったよ!!
「ふっははははははっふぁっはっはっっっ!!」
笑い方がおかしいよ!?
むしろ怖いっ…
「あーはっはっはっははは…」
私が黙って睨んでいても一向に笑いが止む気配がない。
ちくしょう…。
まだヒーヒー言ってやがる。
「笑いすぎです。」
少しキレ気味の私は一言、まだ頭が痛くてちょっとしんどくても、
ハッキリと言ってやった。
「はぁ゙~、ごめん。藍のタイミングが良すぎて!!」
わかってるよ。今のは…タイミングが良すぎた。
だからって…
「お前の腹がこんだけ素晴らしく悲鳴をあげたんだもんな。」
と言いながら私の頭をポンポンしようとしたのでフイッと後ろに首だけ回して…
よけた。
「そう、いじけんなよ」
「ぐわっ…」
王子の右手が私の左肩を包むように優しくつかまれ、
背中に王子がいることを感じた。
ついでに頭の上に何かがあたる。
たぶん、王子のあご。
抱っこ…って奴に近い気がする。
「ま、今から飯作るから待ってろ。柔らかい奴なら食えるだろ。」
喋るたびにガクガクなる。
だから頭痛いんだって!!
つか、内心…恥ずかしい。