お隣さんのSweetな王子はBlackな王子
ムギュ…

「…痛いです」


鼻を摘んでみた。

藍の眉間にしわがよる。

「眉間のしわ…すごいね。」

「いいから離して下さい。」

「いいよ。」

「…えっ?」


俺があまりにも簡単に身を引いたので、びっくりしたらしい。
テンポを崩して、驚きの声をあげるまでに


間があった。



「今、何か期待でもした?」

「はい!?

「あ、期待したんだ~」

「そっ、そんなのしてません!!」


ただびっくりしただけだろうが、顔を真っ赤にしてしまう藍を見て…

期待通りの返事に満足気味の俺。



面白い。
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