お隣さんのSweetな王子はBlackな王子
2-1のはじめてのHR
そんなこんなで…教室に戻るとかなりの人が教室にいた。
そして王子の周りにも男女問わず、たくさんの人がいる…。
「藍ちゃん、遅かったね。かなり話し込んでた?」
王子の顔が「ハハハッ」ってカンジで私に話しかける。
たぶん、夕希に昨日からの出来事を話した事なんて気付いていたのだろう。
まぁ、よかった。
でも、私は王子から半径1m半は離れている。
近寄れない…。
だって怖いもん。
なんか言われそうで…
私にかなり不利な事をノコノコと言ってくれそう…。
しかも、結構な人に見られてるから尚更…怖い。
あぁ…私、弱虫なのかなぁ…(>_<)
ちょっと落ち込む。
自分がわからなすぎて…
全部をうまく整理できなくて…
なんとなく…それを察したのか夕希が…
「なんか人、多くなってきたね…。廊下にいよっか。」
私の手を握って私を廊下へ連れて行く。
「じゃあ、僕も行くよ。」
「…藍、いいの?」
「え…あ…いや…でも…いやぁ…」
カミカミな私。
「っじゃ、私がちょっと話したいから一緒に来て。」
他の子も止めることなく手を振る。
あぁ、みんなの目線が優しい。
なんでだろ…。
あぁ~、整理出来ません。
と、言った時に…
ガラガラと教室の前の方の扉が開く…