最高級の召使
私を抱き起こす。



「目がさめましたか?」



「覚めない…」


そのまま私は倉之助に
抱きついた。



「昨日寝られなかった。
ドキドキして
体が熱くて…だから
まだ眠い・・・・・」



「なんのことでしょう?
私の記憶はないのですが?」


「え・・・・」


一瞬泣きそうになる。



「そんな顔みたら私は、ずるい大人に
なってしまいます。
私は、あなたのためなら
なんでもしてあげたい
あなたが喜ぶのでしたら…
だけど、このようなことは
私を男にしてしまいます。
そしてずるい大人に・・・・・・」



私は倉之助の唇を奪っていた。
どうやってキスをするのか
キスの仕方なんて
わかんないけど
倉之助を愛しいと思うがままに
唇を重ねる。


そして顔を離してまっすぐ
倉之助を見つめる・・・・・
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