最高級の召使
困惑している・・・・
でも・・・・
今引き下がったら
私の恋は終わってしまうから。



「男になって…
召使じゃなくて……
ずるくてもいいから・・・
倉之助に愛されたいの……
私は男になった
倉之助に愛されたい
ずるい大人の倉之助に
すべてを捧げたい
恥ずかしいこと言ってるのわかってる。
でも本気で人を愛したい。
たとえ・・・
この先愛してない人と
結婚させられたとしても
私の人生の中で
あなたに出会えたことを感謝する。」



言葉が口から
あふれ出した。



倉之助は返事の代わりに
熱いとろけそうなキスを
返してくれた。
唇が開いて倉之助の舌が
入ってきた。


お互いを感じあう

ひとつになってる


そう思うと体中に火がついた。


「私はずるい大人になってもいいのですか?」

弾む息に交じって倉之助が言った。


「うん。いいの…
今が幸せなら……
ずるい倉之助に愛されたい……
私の人生の中で
きっと最高の思い出になる……
これは、私の命令です。
あなたは私にとって……
最上級の召使だから…
私の望むことはしないと……ダメ…」



長く熱いキスは
私を完全にとろけさせた。
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