最高級の召使
両親が戻る朝
じぃに会いに行った

遠くにいる

そう言ったのに
じぃは

とても近いところにいた。


今日は倉之助と一緒。



ウキウキする。



じぃは老人がたくさんいる
施設にいた。


とてもきれいな建物だ。


「こんなに近いなら毎日来たかった。
どうして教えてくれなかったの?」


「それは…」
倉之助が言いかけた時


父が

「楓には会いたくないって言ったんだ。」


「どうして?」


「じぃは、元気で最高の召使の自分を
焼き付けておきたかったようだよ。」


「じゃあ、なぜ?
今は会えるの?」



「会ってみたらわかるよ。」


父が寂しそうに言った。



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