最高級の召使
結局じぃはわからない様子で


「どこのどなた様かわかりませんが
よくおいでくださりました。」


そう言って
机の中から飴を出して


「お嬢ちゃん、ほら。」

私の手に飴を握らせた。



「じぃ・・・・」

よくじぃはこうして
私に飴玉をくれた。


「なめたら歯磨きしましょうね。」


「え~めんどいよ。
寝るときでいいでしょ?」


「じぃの歯は、全部自分の歯です。
虫歯はだめです。
歯を大事にしましょう。」

思い出した。



私とじぃには思い出がいっぱいある。



じぃは忘れてしまったんだろうか?
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