最高級の召使
そのまま運転手は飛行場まで
両親を送っていくことになっていたから

私と倉之助はここで両親と
別れることにした。


運転手が送ってからと
言ってくれたけれど
倉之助と一緒にいる時間が欲しかったから
必死で言い訳をした。


「洋服が欲しいから
ブラ~っと見て帰るから。
倉之助付き合って。」



倉之助は笑っている。



「また、わがままに倉之助に甘えて
困った子ね。」

母が笑った。


「何が似合うのか見てもらう。」
必死な抵抗


「私はセンスないですよ。」
倉之助が笑う。


いじわる

わかってるくせに・・・



両親を見送った。


大きく大きく手を振った。


いつもは悲しい場面だけど
今日はとても幸せ気分・・・・
これからの時間
倉之助とどんな時間を過ごそうか・・・・


そればかり考えてしまう。
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