最高級の召使
「いじわるね。
私が一生懸命話してるのに。」


「必死さが伝わってきました。」


またすかした顔で笑う。



「好き…倉之助…
倉之助は?」

私はどんどん大胆になる。


初めて経験するこの気持ちを
持て余す。


「こら、こんなところで
そんなこと言いません。
私は大人ですから。」

横顔が憎らしい。



「どこにまいりましょうか?」



「その前にスーツ姿は
ちょっと目立つでしょう?
援交だと思われるかも?」



「えーーーーー!!
それは困ります。
私は離れて歩きますから。」


「ダメダメ!!せっかく二人っきりなのに。」



古着屋を見つけた。

「行こう!!」


倉之助の手を引っ張った。
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