最高級の召使
上から下まで私がコーディネートした
倉之助は最高にかっこよかった。

雑誌で見ていた
彼氏に着せたいNO1みたいな…


スタイルのいい倉之助の着こなしは
外国ものを扱う
古着屋だったが
足の長さも外人に負けてはいない。

もと住んでいた慣れだろうか



「素敵・・・・」
つぶやく私。



ニットの帽子にサングラスをかけたら
そこには

召使の小田島 倉之助 はいない。


早く倉之助の腕に手をまわしたくなった。




今日は私のもの



「思いがけない出費です。
お財布を見つめ溜息をついた。



「これ、」

倉之助が差し出したのは
私のマフラーだった。


「ありがと」


マフラーを優しく巻いてくれて


私の手をとった。


「行きましょうか?」

もう死んでもいい
なんて幸せな夢の中にいるんだろう



店を出たら
恋人同士・・・・・・


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