最高級の召使
やっぱり楽しい時間が
あっという間に過ぎる。


「バイキングってかなりお腹が
いっぱいになりますね。」


帰り道倉之助は
スーツに戻っていた。


「・・・・・・」


「どうしました?
お腹でも痛いですか?
かなりお召しになってましたから。」


チラッと私を見た目が
いたずらっぽくて可愛かった。


「だってもう帰らなきゃ・・・・
なんで時間は過ぎるんだろう。
ずっとこうしていたいのに。」


「楽しかったですね。
私も久しぶりに楽しかった。」


「ほんと?」


「デートなんてもう
ずっとしてないからな。」



その言葉に敏感に反応する。



「倉之助のデートの相手って
どんな人?」



時が止まった気がした。
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