最高級の召使
シャワーから出てくると
倉之助がリビングを片付けていた。


「今日は楽しかったです。
また、どこか行けたらいいですね。」


濡れた髪をタオルで拭いた。


「いけるかな?」



「さぁ、それはわかりませんが?」



「帰るの?」



「はい。」


「帰らないで・・・・
一緒にいて・・・・」


私は倉之助の胸に飛び込んだ。




「朝まで一緒にいて…」


「楓さま……
それは無理です。
私の仕事は10時で終わりますから。」


「いじわるなんだもん。」


濡れた髪から滴が落ちる。



「しっかり乾かさないと
カゼをひきますよ。」


タオルで髪をふいてくれた。
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