最高級の召使
「そこは近いの?」


「遠いです。」


「いつ会えるの?」


「……元気でしたら……
それから、もう一人の孫も社宅に
お世話になります。
弟のほうはまだ若くて
楓さまの力になるのは、まだ先かと
思いますが
教育はしていますので
よろしくお願いいたします。」



「じぃ・・・・
お願い・・・・・
長生きして会いに来て。
じぃは私の大事な最高の召使よ。」



「ありがとうございます。
楓さま・・・・
それがじぃの最高の花道です。
倉之助には
最高級を目指させます……」


じぃは、私が学校にいている間に
有栖川家を出て行った。
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