最高級の召使
女の人はどちらかというと
中東系のエキゾチックな
美しい人だった。


ローサ?


頭の中のローサは金髪だった。


そこにいる女性は
黒髪の美しい
まるで黒豹のようなしなやかな女性だった。



そして次の瞬間


しなやかな黒豹が倉之助に
からみついた。



まるで獲物を仕留めたような
表情で倉之助の耳たぶを噛んだ。



私の心臓はもう壊れそうだった。



やめて・・・
助けて・・・・



声にならない・・・・・


黒豹は倉之助の唇を奪った。


拒否して!!



そう叫ぶ私の前で
黒豹を抱きしめる倉之助の姿が
涙で見えなくなった。
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