最高級の召使
その時

体がふわっと宙に浮いた。


そして私はそのまま
倉之助と向かい合うように
ひざの上に座らされた。



驚いた私は
「キャッ…」と声を上げた。



「ずる休みしましたね?」


目をそらす。



「嫌い・・・倉之助・・・・」
涙が溢れる。


「こっち向いて・・・」


「イヤ・・・いじわる・・・・」



ドキドキして目をつぶる。



「楓・・・・」


呼び捨て・・・・・?


「楓…俺を見て。」



嬉しくなった。
でも簡単な女だと思われたくなくて

「イヤッ」といって
更にぎゅっと目をつぶる。






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