最高級の召使
もうイライラをぶつけるのは
食卓しかなかった。


カシャン

カシャン


皿とフォークがぶつかる音が
不機嫌な音になる。


サラダをぐちゃぐちゃにまぜて
溜息をつきながら
レタスをかじった。


メイドが怪訝な表情で私を見たから


「何?」

と睨みつけた。




「あ・・いいえ・・・
ただご様子が違うものですから」




サラダはぐちゃぐちゃになって
食べる気がしなくなった。


スープもひたすら混ぜ続ける。
スプーンの音が不機嫌に音をたてた。



その時背後に気配を感じた。
< 173 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop