最高級の召使
「よろしくお願いいたします。」
また言った。


玄関のドアを開けようとしたら

「楓さま…」


「何よ!?さっきから。」


「挨拶ですよ。」


「は?」


「おかえりなさいませ。」


「何いっての?
あんた頭ちょっと固すぎ。」




「祖父も自分は最高級の
召使だなんて言ってたけど
嘘ですね。こんなに行儀の悪い人は
初めて見ました。」




「じぃの悪口言うな!!」




「祖父が甘やかしたからですね。
こんなわがままな
お姫さまになったんですね。
これは、召使としての
小田島家の恥です。」



ギャラリーの召使たちも
うなづいているような顔をしていた。

頭にかーーっと血がのぼった。
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