最高級の召使
「私たち一緒にいないと
いけないんだよ?」


こぼれそうな目が俺を責める。



「ご両親が来ている。
もうおまえを助けられるのは
どんな治療も受けられる
財力を持ってるご両親しかないんだ。」



「だって・・・・・・」



「おまえがいなくなるなんて
耐えられない。
それなら俺は別れをとる。
頼むから生きてくれ。
生きていたらきっといつか会える。」



「クラ・・・・」



「おまえがこの空のどこかで
生きてくれていればいい。
おまえと別れる約束だから
そして俺も滝澤家をつぐから
ここで別れよう。」



悲しくて
胸が押しつぶされそうな痛みだった。



「きっと会いにいく・・・」


しなやかな体が俺にしがみつく。


「ありがとう…クラ………」


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