最高級の召使
その下心を隠すため
俺は冷静さを必死に保つ。

理性を保つには
こんなに忍耐が必要なのかと
つらくなる。

今までは
いいなという女性にそれなりに
アプローチをかけて
そして簡単にものにしてきたから
ストレスが俺をいっぱいにする。

抱きたいって……



ローサの両親には
別れる代わりに病状を教えてほしいと
連絡をとっていた。



あのあとすぐ母国に帰り
最高の治療を受けたローサは
退院まで体が回復したと
メールが来た。



そのメールをローサが知った。
ちょうどそのころ
ヨウもメールの存在を知った。
二人は連絡を取り合いはじめたこと
俺は知らなかった。


俺の心に楓がいるのを知った
ヨウは俺を非難する。


「変態じゃねーのか?」
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